リズと青い鳥映画の原作ネタバレとラストの結末や小説との違いは?別れを恐れる女子高生みぞれと希美の青春物語!映画『聲の形』のスタッフが集結!『響け!ユーフォニアム』のスピンオフ作品!女子高校生の複雑な心情を、繊細かつ美しい描写で描き出す,切ない真実に涙が止まらない!リズと青い鳥映画の基本情報,キャスト,あらすじ,原作ネタバレとラストの結末をご紹介!別れを恐れる2人の女子高生みぞれと希美の友だちへの切ない思いと青春ストーリー!早速見ていきましょう♪
【リズと青い鳥】の基本情報

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2015年から放送され人気を博した「響け!ユーフォニアム」シリーズの完全新作劇場版『リズと青い鳥』が4月から上映中です。!(^^)!
この映画は、武田綾乃作の高校生の甘酸っぱい青春を描いた小説『輝け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章』をアニメ化したものです。
監督には『けんおん』など数々の話題作を生み出している“山田尚子”が担当!
アニメーション制作は『聲の形』で第40回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞、東京アニメアワードフェスティバル、2017アニメオブザイヤー作品賞劇場映画部門グランプリなどを受賞した“京都アニメ―ション”。
そして、『聲の形』のメインスタッフたちが集結した話題作です♪
ストーリーは、吹奏楽に青春を掛けた少女たちの、甘くて切ない物語…。
大人しい性格のみずれと天真爛漫で明るい希美は高校3年生。
中学時代からの友人であり、みぞれにとって希美は唯一無二の存在だった…
二人が所属している吹奏楽部の最後のコンサートの自由曲は『リズと青い鳥』
童話を元にした演奏曲には二人の掛け合うソロパートがある。
童話の主人公たちを自分たちに重ね合わせて、練習をするが…。
少しずつ噛み合わなくなる演奏と二人の気持ち…
どちらがリズで、どちらが青い鳥なのか!
二人の女子高校生“みぞれ”と“希美”が友達とは何かを問う!
執着、不安、切なさ、嫉妬など、思春期ならではの繊細な心の動きを、静かにまた美しく表現されている青春アニメーション映画です。
スタッフ
【監 督】 山田尚子
【原 作】 武田綾乃
【脚 本】 吉田玲子
【音 楽】 牛尾憲輔
【吹奏楽監修】大和田雅洋
【主題歌】Homecomings「Songbirds」
【制作】京都アニメーション
早速見ていきましょう♪
【リズと青い鳥】キャスト

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まずはキャラクターを紹介していきましょう♡
鎧塚みぞれ/種﨑敦美
オーボエ担当。高校3年
トップクラスの演奏技術を持っているが内気。
希美の存在がすべてで、他に興味はない。
傘木希美/東山奈央
フルート担当。高校3年
高い演奏技術があり、明るい性格。
後輩からも慕われている。
リズ&少女/本田望結(二役)
リズも少女も童話『リズと青い鳥』の登場人物
湖のほとりで倒れていた少女をリズが助け、一緒に暮らすようになる。
中川夏紀/藤村鼓乃美
ユーフォニアム担当。高校3年生で吹奏楽副部長。
吉川優子/山岡ゆり
トランペット担当。高校3年生で吹奏楽部部長
剣崎梨々花/杉浦しおり
オーボエ担当。高校1年生。
【リズと青い鳥】あらすじ
公式ホームページのあらすじを紹介します♡
――ひとりぼっちだった少女のもとに、青い鳥がやってくる――
鎧塚みぞれ 高校3年生 オーボエ担当。
傘木希美 高校3年生 フルート担当。希美と過ごす毎日が幸せなみぞれと、一度退部をしたが再び戻ってきた希美。
中学時代、ひとりぼっちだったみぞれに希美が声を掛けたときから、
みぞれにとって希美は世界そのものだった。
みぞれは、いつかまた希美が自分の前から消えてしまうのではないか、という不安を拭えずにいた。そして、二人で出る最後のコンクール。
自由曲は「リズと青い鳥」。
童話をもとに作られたこの曲にはオーボエとフルートが掛け合うソロがあった。「物語はハッピーエンドがいいよ」
屈託なくそう話す希美と、いつか別れがくることを恐れ続けるみぞれ。――ずっとずっと、そばにいて――
童話の物語に自分たちを重ねながら、日々を過ごしていく二人。
みぞれがリズで、希美が青い鳥。
でも…。
どこか噛み合わない歯車は、噛み合う一瞬を求め、まわり続ける。http://liz-bluebird.com/
【リズと青い鳥】原作ネタバレ、ラストの結末は?

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武田綾乃の小説「輝け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章」は、前編・後編に分かれており、高校生活を吹奏楽部掛けた少女たちの喜びや苦悩が描かれています。
今回の物語のキーワードになるのがコンクールの自由曲『リズと青い鳥』。
この『リズと青い鳥』は童話で、童話に出てくる主人公と青い鳥がこの物語のカギを握ることになります。
そんな原作が気にりますよね♪
そこでここでは、原作のストーリーを紹介していきたいと思います(*^-^*)
ここから注意!!
原作、映画を見ていない方はここからネタバレですよ(^^)
きになる方は読んでみてくださいね。
〇リズと青い鳥
「リズと青い鳥」は作中に登場する童話ないしそれを元に作曲された吹奏楽ための曲とされています。
・あらすじ
まずは、簡単にではありますがそのあらすじを紹介しておきます。
主人公のリズは町はずれに住む少女で、両親をすでに亡くしていました。彼女は街のパン屋で働いています。リズは家の近くの湖で、パンの余りをちぎって森の動物たちに分け与えていました。その動物たちの中でもリズは、青い鳥と仲が良かったのでした。
ある日、突如として嵐が森を襲い、湖にいた動物たちはみんな姿を消してしまいました。そんな中で、湖のほとりに透き通るような青い髪の少女が横たわっていました。リズはその少女を連れて帰り、一緒に暮らすようになります。家族がいなかったリズにとって、その少女はかけがえのない存在になります。
しかし、そんな日々の中で、リズはその少女が、自分がパンをちぎって与えていたあの青い鳥だと悟ります。リズはこのことを少女に告げれば、彼女は去ってしまい、また一人ぼってになってしまうと危惧します。しかし同時に美しい翼でどこまでも羽ばたくことのできる彼女を自分が縛ってしまっているということを感じていました。
リズは、森に飛ぶ青い鳥たちの群れを見て、彼女を空に帰してやることを決断しました。そして、リズは彼女に空に戻り、自由になるよう告げます。しかし、彼女はリズということがこの上なく幸せであるとしてそれを受け入れません。
しかし、リズはここで彼女に別れを告げてもらうことが、自分の愛の在り方であると告げ、青い鳥もリズの望みを拒否することはできないとして去っていきました。
〇コンクールの自由曲
この「リズと青い鳥」は今年の北宇治高校吹奏楽部のコンクールの自由曲に選ばれました。そして部員たちはこの元になった童話を各自で読み進めていくんですね。
そんな中でこの本を読んだ、久美子は次のように感じていました。このリズと青い鳥の関係性が、みぞれと希美にそっくりであると。大空へ羽ばたいていく、青い鳥をただただ眺めるしかないリズの姿がみぞれに重なったのです。
一方で、希美も同じように感じていました。リズと青い鳥の関係性がまるで自分たちのようであると考えたのです。コンクール本番が楽しみであると告げる希美と、コンクールが終われば希美と一緒に吹奏楽ができなくなることを憂うみぞれ。2人の関係性はこれからどうなってしまうのでしょうか?
〇みぞれと希美のこれから
ここまでいろいろと整理しましたが、今回の「響け!ユーフォニアム:北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章:前編」の内容を踏まえつつ、後編での展開を予想していきたいと考えています。
注目すべきはやはりエピローグと「リズと青い鳥」です。エピローグでは、滝先生の知り合いである新山聡美がみぞれに音大に進みオーボエのプロを目指す道を勧めます。
決断できず、とりあえずパンフレットだけを受け取って、みぞれはパート練習室に戻りました。そしてそのパンフレットを見つける希美、そしてみぞれはそれを新山先生にもらったことを告げます。すると希美は、ここの音大に進もうかなとみぞれに言います。みぞれは、私も同じ音大に行くと告げるのでした。
久美子は、「リズと青い鳥」を読んで、リズがみぞれ、青い鳥が希美であるとイメージしていました。しかし、私はこのエピローグを見る限りでは、逆なんじゃないかと考えています。
希美はみぞれのオーボエの才能を認めています。それは間違いありません。希美も確かにフルートの技術は高いですが、みぞれは別格です。おそらく希美はそのことを分かっているんだと思います。
だからこそ、みぞれが新山さんに音大へ誘われたことを知った時、希美の表情が変わったんだと思います。おそらく、希美は、みぞれが自分が選んだ進路について来ようとすることを悟っていたんだと思います。しかし、みぞれにはオーボエの、音楽の才能が有ります。このまま自分が選ぶ進路についてくるのは、みぞれのためになりません。希美はおそらく、自分が音大に行くと言えば、みぞれがついてくることも悟っていたのでしょう。そしてその通りになりました。希美は、本気でその音大に行こうとは考えていないように感じます。みぞれにその音大を目指させるために、自分も音大に行くと告げただけなのではないでしょうか?
リズは希美のことであり、青い鳥はみぞれなのです。希美は自分自身がみぞれを縛ってしまっていると感じていて、それではだめだと感じています。そのため、音楽の世界にみぞれを解き放ってあげたい、自分という呪縛から解いてあげたいと考えているのではないかと思います。
そして、それは部活動を辞める際に何も告げなかった時の希美の心情とは違います。みぞれの真なる幸せを願って、成功を願って、突き放そうと画策しているのです。それこそが希美の愛なのです。
http://www.club-typhoon.com/archives/18307778.html
ここで前編が終わり、後編へと続いていきます。
ここから後編です(*^-^*)
〇「リズと青い鳥」の物語、その帰結
前編に関する記事で、私は次のような考察をしました。
リズは希美、青い鳥はみぞれのことを指していて、希美はみぞれの幸せを願って、彼女を音楽の世界へと羽ばたかせようとしているのではないでしょうか?希美が音大に進学すると発言したのは、のぞみに音大進学を決心させるためなのではないでしょうか?
後編を読んでみると、この考察はあながち間違ったものではなかったように感じました。しかし、私が考えていたよりもずっと希美がみぞれに抱いていた感情は得体の知れないものだったんですよね。そこまではさすがに読み取り切れませんでした。
前編のエピローグで、みぞれが新山先生に音大を紹介されたことを希美に告げるシーンがありました。その音大というのは新山先生や瀧先生が通っていた非常にレベルの高い音大だったわけです。そしてそれを聞いた、希美は少し動揺したそぶりを見せ、その後に自分はこの音大に進学するとみぞれに告げました。みぞれもそれに続きました。
ここで、希美が音大に行くと告げたのは、みぞれに音大に行く決心をさせるためだと考えていました。希美は、自分が音大に行くと告げれば、みぞれも自分に続くということを悟った上で、この発言をしたのだろうと思いました。しかし、この発言をした希美の真意というものは実は他にあったんですよね。
希美がみぞれに対してい抱いていたのは、嫉妬、眺望、屈辱・・・。そういったどす黒い感情だったんですよね。
それは希美がみぞれのことを嫌っているということを意味しているのではありません。ただ、みぞれの音楽的センスに強く嫉妬していたのです。
そもそもみぞれが音楽を始めたきっかけというのは、希美が中学時代に孤立していた彼女に声をかけたことですよね。その頃から希美は音楽に真剣でした。一方で、みぞれはと言いますと、希美との繋がりのために音楽を続けていたわけです。
しかし才能というものは残酷なもので、音楽に懸命だった希美には微笑んでくれませんでした。代わりに、彼女に続く形で音楽を始めたみぞれには、天賦の才能が備わっていました。しかし、みぞれは自分がそんな演奏をしてしまえば、希美が離れていってしまうことを危惧していました。だからこそ希美のレベルに合わせた形で演奏をしていたんです。
一見、他人の感情に鈍そうな希美ですが、彼女はそんなみぞれのことを全て分かっていたのだと思います。彼女には音楽の才能があることも、彼女が自分に合わせて手を抜いた演奏をしていることも。でも、音楽に真剣に向き合ってきたのは、自分の方なのになぜ音楽の神は彼女に微笑むのか?
希美はそんな嫉妬と屈辱の感情でいっぱいだったのだと思います。だからこそ、前編のエピローグで彼女は自分は音大に進学すると発言したのです。これは、みぞれのための発言ではなくて、自分のための発言でした。全ては自分の小さなプライドを守るためだったのです。
そして関西大会に向けた激しい練習の最中で、みぞれは自分の才能を開花させました。というよりもこれまで出し惜しんできた才能をこれでもかというほどに見せつけました。それは全部員を圧倒するほどの美しい演奏技術でした。
よく考えて見て欲しいのです。みぞれはかつて希美が退部してからも吹奏楽部に留まり続け、演奏技術を磨き続けました。確かに音楽が希美との繋がりだったからというのは一つの理由です。ですが、おそらくみぞれにとって音楽というものは既に手放せないくらい大きなものになっていたのだと思います。そして彼女自身の努力の研鑽の帰結が、あの演奏技術なのです。
みぞれはとっくに自分の道を見出していたんだと思います。でも希美の存在があまりにも大きすぎたのです。だからこそ、希美から離れる事ができなかったのだと思います。
しかしみぞれは、自分が希美に押し付けていた期待が彼女を苦しめていたことにも薄々気づいていました。でも、ぎこちないなりにも希美と一緒に居られるささやかな幸せを手放したくなかったのです。
それでも最後には、みぞれは自分の道を進む決心をしました。それは、希美が別の進路を目指すことを受け入れ、そして音大に進学することを自分の選択として受け入れることでした。
「リズと青い鳥」の物語は一貫してリズの視点から描かれていました。リズが青い鳥の幸せを願って大空へと放つことでこの物語は帰結しました。
一方でみぞれと希美の物語は、青い鳥の視点から結末を迎えました。青い鳥がリズの幸せを願って、リズの選択を尊重して別れを告げるのです。
「リズと青い鳥」の物語は、その形を変えて、2人の幸せへ向かって帰結したのです。
http://www.club-typhoon.com/archives/19213017.html
いかがだったでしょうか?
結果的には希美がリズで、みぞれが青い鳥のようです。
でも、どちらともいえない気もします。
お互いがリズだったのかも…。
童話『リズの青い鳥』の最後は、リズにとっての幸せと、少女にとっての幸せを考え、青い鳥を大空に帰します。
みぞれと希美もお互いの幸せを考えたからこそ、また心が通じ合い、それぞれの道に進む決意ができたのだと思います。
また、みぞれの心の成長を感じれるシーンに、劇中の最後に、二人で校門を出るシーンがあります。
今までは希美の後ろをついて歩いていたみぞれが、希美より先に校門をでます。
ここで、みぞれの前に進もうとする意志の強さと成長を感じますね♪
【リズと青い鳥】小説と映画の違い・感想

「響け!ユーフォニアム」シリーズは本来黄前久美子を中心で書かれていますが、今回の映画「リズと青い鳥」では、黄前久美子ではなく、希美とみぞれの二人が中心として物語は進んでいきます。
いわゆる「スピンオフ」作品ですね。
もちろん、「響け!ユーフォニアム」作品なので、久美子や麗奈もでてきますよ。
もちろん、今まで物語の中心になっていた、久美子たちが希美とみぞれ二人の背景のようになっており、ますます、二人の世界観を強調している感じを与えます。
また、小説では希美からの目線でストーリーは進んでいましたが、映画ではみぞれからみた目線で物語は進んでいきます。
また、今回の映画の中で、主要人物を強調するため、キャラクター目線で周りを見るシーンが数多く出てきます。
後ろにいる人物をぼかし背景のようにする技法を用います。
中心になっている人物が際立ってくるということですよね☆
そうすることによって、実写のような臨場感もでるそうですよ(^。^)
また、目線によってキャラクターの気持ちを表現しているそうです。
あるシーンで希美がみぞれを見つめるシーンがあるのですが、視点がみぞれからだんだんぼやけていきます。それは、希美が泣いている様子を表現しているそうです。
なので、見ている方もキャラクターの気持ちに感情移入しやすいのだと思います。
山田尚子監督のすごさを感じますね♡
映画自体は、大きな動きがあるわけではなく、淡々と時が流れていくような感じを受ける静かな映画ですが、その奥に秘められた情熱や友への愛、そして嫉妬などが絡み合う深い映画だと思います。
そして、アニメだからこそできる綺麗な映像は必見です。
終盤は見ている方も切なくて、涙が溢れ出てしまうほど…。
ぜひ、ハンカチを持参して見て貰いたい映画です(:_;)