黄昏流星群の最終回ネタバレ&原作結末(ラスト)!完治と栞は不倫の末に結婚!?

エリート銀行員の瀧沢完治（佐々木蔵之介）は、入社以来脇目も振らず仕事一筋にコツコツと努力を重ね、支店長まで登りつめた。人生の後半に差し掛かり結婚した妻・真璃子（中山美穂）とも最近では会話が減り、年頃の娘とも距離が出来てきたが、平和な家庭生活とまっとうな人生をためらうことなく受け入れていた。

ある日完治は、理不尽な理由で取引先への出向を命じられる。予期せぬ左遷宣告にショックを隠せない完治。「なんだったんだ、俺の会社人生は…」と自分の人生に疑問を抱き始める完治。自分の人生を見失いかけた完治がふと目にしたのは、一枚の雪山のポスターだった。出張と家族に偽り、スイスのアルプスにやってきた完治は、吹雪の中マッターホルンを目指してゴンドラに乗り込む。そこにひとりの日本人女性の姿が…。知性的で品のあるたたずまいのその女性は、やはり単身旅行中の目黒栞（黒木瞳）だった。雪山を月が照らす夜、意気投合する二人。しかし、こういう経験のない完治は、必死に迫り栞は泣き出してしまう。帰国後、抜け殻のような日々を送っていた完治は栞に再会する。栞もまた、あの夜に拒んだことを後悔していた。

一方、真璃子は夫の浮気を疑いながらも口にできずにいた。そんな真璃子もまさかの相手、娘の婚約者の日野春輝（藤井流星）と禁断の恋に落ち…。

[公式HPより引用]

家族よりも仕事、出世という典型的な会社人間。30年間　銀行に忠誠をつくし、そろそろ本社への復帰を夢みていた、そんなある日、突然系列会社への出向という事実上の左遷にあってしまいます。

仕事一筋で生きてきた完治は「この三十年間、私は一体なにをしてきたのだろう？」と人生に疑問をもちます。

そんなことをぼんやりと考えながらの帰宅途中の電車の中。「スイス　アルプスの旅　激安パックツアー」の広告がふと目に入ってきました。

会社人間だった完治は突然の休暇をとり、スイスへの一人旅に出ることを決めます。

旅立ちの前、銀行から別の会社へ移ることを家族に伝えた完治に、同情の言葉はなく「世間体」だけを気にする妻と娘からは非難されるだけでした。

そしてスイスのマッターホルン。

吹雪の中、頂上に向かうロープウェイに乗るような観光客は自分くらいだろうと完治が思っていると、優雅で品のある熟年の日本人女性に出会います。それが目黒栞です。

意気投合した二人はその夜食事を共にし、その流れで完治の部屋で飲みなおすことに。

慣れないシチュエーションに舞い上がった完治は誤ったタイミングで栞に迫っていまい、楽しかった夜を台無しに、彼女とはそれっきりとなってしまいます。

帰国後、スイスでの出会いが頭から離れず　悶々と毎日を過ごす完治。

しかし、意外なことに栞は取引先の食堂で働いており、完治と栞は運命的な再会を果たし二人は不倫関係に発展します。

大人の純愛に夢中になる二人でした。

完治は大蔵省勤めの無神経なエリートと結婚する娘の相談を。栞は貧しかった幼い頃の父親との思い出や「いつかイタリア料理店を持ちたい」という夢の話。

とりとめのない話や何の変哲もない街を散歩するなど、それだけで満たされていました。

そんな時、栞が妊娠が発覚します。

完治に迷惑をかけずに”未婚の母として生む”と言われ一度は受け入れますが、そのタイミングに、職場ではチャンスが戻ってくるのです。

左遷にあった完治に本店営業部長にならないかというオファー。自分にも運気が戻って来たと意気込む完治。

帰宅し世間体だけを気にしていた家族に喜んでもらおうと話しかけますが、妻と娘は完治の存在さえ気がつかないのか　楽しそうにテレビに向かっているだけでした。

仕事の状況が好転したことにより、栞の妊娠騒動が大事な昇進の話の妨げになるかもしれないと恐れた完治は栞に「子供を下ろして欲しい」と頼みます。

傷ついた栞は完治に別れをつげ　雪の降る街へと去っていきますが、その家路で雪の坂道で転倒し、流産してしまうことに。

病院のベッド、喪失感に涙する栞は「これで終わったわけじゃない。ちょっとまわり道したけど、私にはイタリア料理の店を持つという希望が残っているんだ。」と再出発を決意します。

一方、仕事のみの人生にもどった完治も喪失感に苛まれます。出世のために自分の意思を殺し、理不尽な上司の命令を聞く生活。世間体だけのために無神経なエリート官僚と結婚する娘。その娘は大学教授である中年の男と不倫。

妻には浮気がばれており、娘の結婚式で離婚をつきつけられる。

完治は「自分の人生が何だったのか、、、」本当に自分が望んでいるものが何かを考えます。

完治は栞が経営する小さなイタリア料理屋へと向かい、「ここで働かせて欲しい」と栞に伝えます。

驚く栞に離婚し、会社をやめ、すべてを捨ててきたことを伝えます。

涙をうかべて抱き合うふたり。

これからの黄昏と呼ばれる人生をを二人は共に過ごしていくのでした。